ヴィヴァルディの練習@八王子
弦楽の演奏会でいつもプログラムにのせるヴィヴァルディの四季。毎回その時のコンサートマスターがソリストを務めます。
今年はH先生クラスのSちゃん。四季の季節は「春」
この曲の指揮の担当が私なので2楽章は前回の演奏会の時にアレンジした楽譜を使ってもらうようにお願いしました。
「春」の2楽章はちょっと単調なのでただ弾いてもあまり面白くなくて 笑
そしてそのせいで(せいで?)伴奏が綺麗じゃないのが目立つのです 笑
特に今回はコロナもあって練習不足。なおさらソリストに頑張ってもらわなければ…!
ということで「春」のソロ部分の練習に私のレッスン日に来てもらいました。
Sちゃんは弾きっぷりがいいです 笑
音もすごく綺麗になりました。「春」は調号が難しく音程が取りにくいのですが速いところなどでも結構いいスピードで弾けるようになってきました。
ただやはりいつもきちっと楽譜に従って弾く生徒たちはアドリブが苦手です。
『ここさ、こんな感じにテキトーにやってくれたらいいからさ』
と私がなんとなく小節に音をはめてみせるのですがその『テキトー』というのがなかなか出来ないのです。
もともと参考にしているナイジェル・ケネディの演奏は気分次第で装飾音符をくっつけたりただの四分音符を2つに分けたり4つに分けたり5連符にしてみたり…
自由自在に遊んでいます。それを私が書き起こしました。
そもそも自由に遊んでいるものを耳コピーで楽譜起こししたので書いてあることだって正しいかどうか 笑
『そこらへんは音が多いからちょっとハマりにくいね。まぁ、ノリでいっちゃって!』
とアドバイスになるのかならないのかくらいなレッスン。ごめんよSちゃん 笑
本当は自分の内から出てくる気分でアドリブができたら楽しいのでしょうが、子どもの頃からきちっと決まりに従って弾いてきた生徒さんたちには難しいですね。
例えばジャズヴァイオリンとか「ジャンルが違う」といえばそうなのですが、卒業生のMちゃんのように「スズキ出身で今ジャズヴァイオリニスト」という人もいますから出来なくはないのです。
といってもまだ現役生徒さん。これからまだまだバッハとかベートーヴェンとか弾いていかなければならない子たち。まずはしっかり伝統のクラシックを身につけないとなりません。
ナイジェル・ケネディも「ノリでテキトーに」弾いているわけではなく、しっかりしたクラシックの技術を身につけた上での「ノリで…」ですから。
彼の協奏曲の演奏などは完璧に正統派です。この技術があってこその「遊び」なんだろうなぁ…とCDを聞くたびに感じます。
ひとまずSちゃんは
『いいよいいよ!似てる!』
くらいで大丈夫だから 笑
頑張ってね!
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