指導者研究会3日目。この日は子どもたちのコンサートがありました。

午前の講義は松本の音楽院があった当初、鈴木先生から直接レッスンを受けていた先生方からの「音」の研究について。
この時間は昨年も設けられていたのですが本当にためになる講義です。
毎年やって欲しい…!
「曲を上手く弾く」とかではなくただ単純に
まっすぐに自然な音を鳴らす
というための腕や弓の使いかた。
鈴木先生が本当にいつも仰っていた
『弓の重さ、腕の重さで音を鳴らす』
という無理のない運弓方法です。
それが出来てはじめて力のバランスを変えていく奏法に繋がるのでしょう。
まず入口のここが本当に難しいんです…
弓の元は棒も太いし手に近いので重さがかかります。
それに反して弓先は棒も細く手からも遠いので音量が減ります。
そこを元も先も同じ音になるようにバランスよく鳴らすのが難しいんです。
ヴァイオリンはとにかく右手です。弓の使いかたが上手な人が良い演奏家だと思っています。
左手の動きは訓練でどうとでもなります。
それに年齢を重ねたら若い頃のようには素早く動かなくなりますし。
その時にまさに「音」の違いが出てくるのだと思います。
音の鳴らし方は永遠の課題ですね。勉強します…!
そして午後は一般公開となる子どもたちのコンサート。(本会公式youtubeにて視聴できます。)
おそらく卒業録音の中から優れた演奏だった生徒さんが選ばれているのだと思うのですが、みなさん素敵な演奏でした。
年齢もさまざまでしたがどなたも堂々たる立ち居振る舞いでしっかりと演奏されていました。
5月に行なわれたスズキテンチルドレンコンサートもそうですが、私たちの会にはいくらでもこうした演奏のできる生徒さんがおります。
特別ではないのです。
もちろん練習をしなければここまでにはなりませんがこの日演奏した子どもたちだけが素晴らしいのではなく、日本各地各教室に必ず上手なお子さんはいらっしゃいます。
この事実をもっと宣伝し、楽しくそしてきちんとした演奏を学べる教室だとアピールしたいですね。
最終的には全員が音楽家になる訳ではなく、色々な分野で力を発揮できる素晴らしい人に成長できるのです。
もっと知って欲しいなぁ…!
まさにそれをデータで証明する研究についての報告がこのコンサートのあとにありました。
東京大学の酒井邦嘉先生とスズキ・メソードとの共同研究です。
論文としてこれから発表される内容とのことでここに詳しくは書けないのですが、長年の鈴木先生の研究を目に見える形で世に出そうとされている方の研究です。
ただ、スライドを見るために薄暗くなっている会場内でうっかり…目が…(不謹慎!笑)
海外の専門誌などに掲載されるのでしょうか。楽しみですね!(英語が読めれば 笑)
という感じに3日目が終わりました。
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