スズキ・メソード 石戸寛子クラス

スズキ(鈴木)バイオリン教室(吉祥寺・八王子・国分寺・国領) 子どもから大人まで

演奏会のご案内

   

昨年末に開かれた国分寺支部A先生の米寿のお祝いの会には支部から巣立っていったたくさんのOBOGの方がいらして下さいました。その中のひとり、高山愛さんのカルテットの演奏会をご紹介します。

CA49DBA7-231F-46CB-8C1C-1898713C93A9

東京芸大を出られた高山さんは途中でヴィオラに転向しカルテットではヴィオラを担当されています。チラシで見てもどうやら1番背が高そうなのでヴィオラに向いているかも 笑

私よりも少し年齢がお若いので生徒さんでいた時はそんなに交流がなかったのですが、先日久しぶりにお会いした時はやはり懐かしく、少しずつ当時が思い出されました。芸大に入られたのは後から知ったのですがこうして考えるとやはりスズキを基礎に持ちそこから演奏の道へ、と行かれる方が多いと感じます。

 

世間では(ネット世界では?)

『スズキ出身者は楽譜が読めない』『初見がきかない』

というご批判を受けている我が会ですが、私個人としては『楽譜なんて後からいくらでも勉強出来る』と考えています。要は勉強する気があるかないかの違いでしかありません。スズキではそれよりもずーっと大切な(と私は思っている)『奏でる心』を育てます。

まずは正しい音を聴き取れる耳を作り、美しい音の出し方を勉強し感受性豊かな心を育てます。そこから音楽の学習が始まるのではないかと考えます。独りよがりではなく、誰かの心に響く音楽を作るにはまず自身の心が育っていないと出来ませんよね。ただし、それだけではダメで併せて楽譜の学習が必要になってきますが、単に順番の問題ではないでしょうか。楽譜が読めないで芸大に合格出来るほど甘くないです。もちろん皆さん勉強しています。

スズキからプロになられた方はたくさんいます。いわゆる『隠れスズキ』なんて方も 笑。とは言え、その方たちがみんな3歳なりで始めた時から『プロになる!』と思っていた訳ではないでしょう。自分が自信を持てるものの一つとして単に楽器の演奏が伸びたに過ぎません。スズキの教育法は音楽に留まるものではありません。演奏家になった方もまたは現会長のように物理の分野に秀でた方もいます。それでも、どの方面に進むにせよスズキでの楽器体験が根底にあるのではないかと思います。

先日鈴木先生没後20年のミサがありましたが、鈴木先生のお写真の前でこのスズキ・メソードの考え方を改めて感じ、『人間教育』という重大なお仕事を担っているという事を踏まえてより一層努力しなければと反省しました。

 

話が逸れてしまいました。高山愛さんのカルテット演奏会、3月2日オペラシティ近江楽堂19:00。響きの良いホールです。お時間のある方は是非お出かけ下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ

 - 先生のつれづれ , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

オンラインでSくんに会う

アンサンブル仲間のN先生がオンラインミーティングをセットしてくれました。 数年前 …

タケノコを戴きました

八王子A先生クラスのIくんから立派なタケノコを戴きました。 米糠がないので米と一 …

今年は初めてこれで…

毎年確定申告をしていますが、昨年と今年はコロナの影響で期限が延びました。それをい …

絵をかけ直すの巻

しばらく頓挫していた「自宅画廊化計画」 カッコいいレールを取り付けるのは既に諦め …

今日はこのコ(虫系閲覧注意です!)

先日は換気のたびにセミの声に悩まされた国領教室。木々に囲まれて自然がいっぱいのと …

あのヒラリー・ハーンが!

おそらくヴァイオリンを弾く人ならば誰でもご存知の、あのヒラリー・ハーンがスズキの …

フォーミュラ1

最近は地上波での放送がないみたいですが「フォーミュラ1(いわゆるF–1)」という …

自宅画廊化計画!?

先日一斉に降ろした絵画をどう飾るか、まぁとにかく部品を見にいくか。 ということで …

教室の換気に

吉祥寺教室には大規模な工事が入り教室の換気システムを構築しましたが、八王子教室は …

親先生の決断…

私の親先生であるA先生は実はもう90歳でいらっしゃいます。 さらにご高齢のご主人 …