【動画で解説!】スズキ・メソード教本1巻 習作について
今日はスズキ・メソードの教本1巻「習作」について解説していきます。
この曲から調号が「ト長調」となります。前の曲から見るとシャープがまたひとつ取れて、ファにひとつ付いているだけになりますね
そこで曲のレッスンの前にト長調の音階や指のパターンをおけいこします。
ここで大事なのが「2」の指の動きです。
今まではいつでも3の隣にくっつけて置いていた2の指を今度は1の方に下げなければなりません。そのためいつでも対応可能なように
『2は空中で待っててね』
と話します。
これがなかなか上手くできません…
音階を弾く場合は1番低いG線の0からスタートし、順番に登ってE線の4まで。そこからまた順番に降りてきますが、この時2の指を空中にして待たなければなりません。
待った上で次に弾く音は高い2か低い2かきちんと考えさせます。
低弦2本は高い2、高弦2本は低い2…覚えにくいですね…
さらにこの習作では移弦も重要な要素です。曲の初めから移弦が出てきてしかも2を空中に…もうパニックです。
曲をスタートするときにA線の1をしっかりと用意し、それを乗せたままにして隣のD線の開放弦を弾きます。そしてD3を乗せる時にも2は空中です。(言葉では伝わりにくいと思いますので動画も参考になさってください…!)
ここで弓の乗り替えも重要です。正確に1本の弦を弾かなければ隣に置いたままにしている1に触ってしまったりして不思議な和音が出ることになります。
曲の真ん中くらいに音階の形で降りてくるところがあります。
ここはこのように3の指を置くときに下に1の指を用意しておきます。そしてその時に2は空中に浮かせておきます。
いざ2を弾く前に「高い(3につく)2?それとも低い(1につく)2?」と考えます。ここを考えなしに弾いてしまうと即間違えます。
止まって → 考えて → 指を置いて → 弾く
初めのうちは曲が途切れてもなんでもいいのでこのようにきちんとていねいに止めながら練習してもらいます。
また、この曲にも「むきゅうどう」と同じような変奏曲が付いています。音を2つに分けて弾いていく弾き方です。
むきゅうどうと同じように確実に止めながらおけいこした方がいいです。特にこの習作は移弦も絡んできますのでいきなりスピードをつけて弾いたら上手くいきません。
まず2コ、そして4コ、次に8コ…という具合です。
むきゅうどうの時より少し楽器に慣れて弓の使い方も上手になってきているでしょうから、お子さんによってはここまで切りながら練習しなくても上手くいくかもしれませんね。
その辺りは子どもさんの様子を見ながら進めてあげるといいでしょう。
動画も参考になさってください。(スマートフォンの場合safariでは上手く表示されない場合があります。すみません…!)
完成したら合わせてみてください。合奏は楽しいです!
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