スズキ・メソード 石戸寛子クラス

スズキ(鈴木)バイオリン教室(吉祥寺・八王子・国分寺・国領) 子どもから大人まで

右手のおけいこ

   

立ち方とおじぎがしっかりしてきたらいよいよ右手のおけいこです。

 

ヴァイオリンを弾く時に実際に忙しく動くのは左手ですがその左手の動きを正確に、そして綺麗に外に出してあげるのは右手の役割です。

おそらく子どもたちはみんな左手の弦を押さえる方が難しいと感じると思うのですが実はそうではないのです。

 

もうだいぶ前になりますが友人のコンサートを聴きにいった時、あまりに綺麗なボウイング(弓の動き)から紡ぎ出される素晴らしい音に

『やっぱヴァイオリンは右手だよね…!』

と改めて強く感じました。

以来、弓の持ち方は永遠の課題になりました。

 

完璧な弓の持ち方で完璧な音の出し方が出来るようになるまでは何年もかかります。実際私のクラスでも「完璧!」と思える生徒さんはほぼいません(みんな…ごめんね、先生の責任です。)

 

さてそこで右手のおけいこです。

初めはこのように

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鉛筆とかでおけいこします。この時使う鉛筆は角張っているものがいいです。

なぜならポイントである「親指」を当てるのにやりやすいから。

 

ちょっと見えにくいですがこのお子さんの親指が曲がっているのが分かりますでしょうか?このように親指をきちんと曲げて爪の角が当たるようにします。

 

『キツネさん出来る?』

小さいお子さんにとってはこの影絵のキツネの形を作るのがまず難しいです。真ん中の2本「だけ」曲げるのはなかなかすんなりいきません。

大人にとってはなんてことないことも子どもさんには簡単ではないんです。それを横から

『はい、こうね!』

とやってしまうのではなく

『惜しい!それはお母さん指だねー。お姉さん指曲がるかな?』

と、自分でできるようになるまで待ちます。

 

そしてかわいいことに使っている右手だけでなくまるで関係ない左手もキツネになってたりします 笑

 

初めのうちは爪の角で持つのが難しくて落としたりしますので鉛筆がいいです。それに本物の弓は長くて重さもありますので最初から弓を使うと手の形が歪んでしまったりしますのでオススメできません。

 

この形で横振りとか縦振りとか始めます。そして鉛筆で余裕が出てきたら「弓風のもの」を使うようにします。

お料理で使う「菜ばし」が有効です 笑

少し長めの箸の端っこに四角い消しゴムなどをくくりつけて即席の弓が出来上がり。毛箱の大きさに近い感じで作ってあげるといいですね。

 

「弓風」のものでも子どもたちは喜びます。なんかヴァイオリン弾けるっぽいから 笑

毎回大事そうにレッスンに持ってきます。

 

こうして長さのあるものを使って弓先まで意識できるように弓振りのおけいこをしていきます。

そこからいよいよ次は「楽器風」のものを持たせます。…まだ本物は来ないけど我慢…!

 

 

 

 

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