【動画で解説!】スズキ・メソード教本1巻 メヌエット第2番について
今回はスズキ・メソード教本1巻の14番目、メヌエット第2番について解説いたします。
この曲はなにより初めのフレーズの弾き方が鬼門です・・

ここのところです。
1小節の中で3種類の弦を行ったり来たりします。
ここはまず「開放弦(0の音)」で弓の乗りかえのおけいこだけ先にやります。弓が正しい弦を正しくとらえられているかが大事です。
手の先だけで乗りかえようと思っても上手くいきません。しっかり肘も使って正しく乗りかえましょう。
次に難しいのがこちらです。

三連符じたいはキラキラ星でおけいこ済み(バナナのリズム)なのですが、ここではそれを繋げて弾きます(スラーです)
じつは「スラー」という弾き方がここで実質初めて出てくるのですが、私はここではスラーという言葉にはこだわらず
『全部いっきに弾いてね』
と言っています。
どうしてかというと理由があって・・

これはメヌエット第3番の初めのところですが、ここでスラーの説明をすることにしているので。
もちろん何度説明してもいいのですがメヌエット第2番のここの一瞬のところでは「スラー」の概念を理解するところまで持っていく必要がないと思っています。それは次の曲でやりますから。
ここの「バナナ」のところをスムーズにバランスよくひくのが難しいのでここは取りだし練習が必要なところです。
弓の次は指です。

ここは音程が取りにくいところです。
この「置いたままを守る」を守らないと隣の弦に移ったところの「(シャープの)ファ」の音がとんでもなく高くなります 笑
1の指をガマンして置いておいて3を伸ばす・・。「通常の1、3の幅」と「伸ばした時の1、3の幅」とを指の感覚として覚えられるといいですね。
またこの曲は前の曲と同じく3拍子なので

このようなところの弾き方も気をつけないとならないところです。
「1 2 3」とただの三角形みたいな数え方ではなく、1拍目が大きくてあとはおまけでね、と話しています。ただし、大きくといっても限度があるので力任せにならないように気をつけてあげる必要がありますね。
この弓使いがあるからなのかここのところを間違える子が多いです。

はじめと同じようにひとつだけ下げ弓で後ろ2つを上げ弓で切って弾いてしまいます。
ここは前2つがスラーで繋がって後ろひとつだけ上げ弓で軽く跳ねる感じになりますが、音符の見た目?が曲の初めのフレーズと似ているためかミスする子どもさんが多いです。区別して弾けるように頑張りましょう!
かなり高度な技を使うようになってきますので部分練習をしっかりして、あきらめずに頑張って完成させて下さい!
動画も参考になさって下さい(safariでは上手く表示できない場合があります。申し訳ありません・・!)
完成したら合わせてみて下さい。合奏は楽しいです!
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