スズキ・メソード 石戸寛子クラス

スズキ(鈴木)バイオリン教室(吉祥寺・八王子・国分寺・国領) 子どもから大人まで

【動画で解説】スズキ・メソード教本1巻 キラキラ星について その2

   

レッスンのすすめ方。キラキラ星についての後半です。

 

まず2番目のリズム「よかった」から。

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このリズムはここの…

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休符を上手く休むのが難しいです。

「よかった」ではなく「よかた」となります 笑

これはこの休符のところでお母さまが手を叩いてあげると良いでしょう。伴奏に合わせてリズムの練習をするのも良いですが、子どもたちは弾くのに必死でほとんどピアノは聴いていません 笑

 

またふたつ目の「よかった」が逆弓になるところも注意が必要です。

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ここです。

これはA(アー)線からE(エー)線に乗り替えた後にあげ弓で弾きます。腕を下げた後に上げることになります。

ところが乗り替えた後(下にいった後)にまた下にいきたくなってしまいます。これに気をつけたいです。

 

3番目のリズムは「シュッポポシュッポポ」です。

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このリズムは「シュッポポシュッポポ」と2個でひとつなのですが、この2個目があげ弓になるところが鬼門です 笑

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ここです。

大抵はこのように…

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真ん中が勢いよく繋がってしまい「シュッ…ポポシュッ…ポポ」となります。これは「シュッポポ」をひとつ弾いたところで1度止まり残りの「シュッポポ」をあらためて弾くなどさせて練習します。

 

4番目は「バナナバナナ」です。このリズムは難しいので一時教本から抜けていました(昭和の頃に 笑)

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三連符です。ひとつの拍の中に割り切れない感じに3つの音が入ります。

弾いている感じとしては弓を順番に上下させていれば良いのですが…

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ほぼみんな以下のようになります。

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これは下げ弓の方が弾きやすいことと上げ下げをひとかたまりにして弾いてしまうことからこうなります。これも「バナナ」ひとつで止めて練習すると良いですね。

 

リズムの最後は「キャラメルキャラメル」です。これは子どもたちは大得意 笑

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ただただ…弓を動かしていれば出来ますから。

 

ただし!

音楽には「拍子」というものがあるのです 笑

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きちんとこのように拍にハマっていれば良いのですがなかなかそうもいきません。

伴奏合わせをしても「ガガガガガ…!」とお構いナシ 笑

 

そこでこのリズムはこのように数えると少しよくなります。

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手を叩いてあげるといいかもしれませんね。

 

最後に長い弓を使う「テーマ」(おうた、とも言っています)

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スズキのレッスンではまず短い弓、止める弓の使い方からお稽古します。なぜなら長い音は難しいから。

初めから弓がまっすぐに進む子なんてそうそういません(少なくとも私が教えた限りは)

なのでまず短い弓でリズムを弾いてそれから少しずつ長い弓にしていきます。

 

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スタッカートとテヌートが一緒くたに書いてあるこの記号、口で説明するなら…

「響きを残す」

でしょうか。これが難しいです。なので初めは止まってしまっても良いと思っています。

私は流れるようには弾かせません。必ず止めます。

 

そしてこの

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長い音。ここはその前の音に比べて弓をゆっくり運ぶように言います。(ま、そう上手くはいきませんが)

これは先生によって弓幅を変えるという方法を取られている方もあると思います。スピードを変えるより幅を調整する方がやりやすいかもしれませんね。

 

この「テーマ」に慣れてきたら指使いを少し工夫します。

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真ん中のフレーズの「ミ」の音を「0」と「4」とで弾き分けます。

 

小指は日常生活でもそんなに使うことのない指。特に子どもたちは小指が弱いです。なので早いうちから小指を鍛えるために最近は積極的に4の指を使わせるようになりました。

鈴木先生がお話しになられた「開放弦の美しい響き」を感じることはもちろんとても大切なお勉強です。ですから初めは0で弾かせます。

そしてその後小指の訓練のために4も使っていくようにしています。

 

やっとヴァイオリンの音が出せるようになったところでこんなに要素の詰まったキラキラ星変奏曲を弾く…これは子どもたちにとってはとても大変な挑戦です。

親御さんにおいては「なかなか仕上がらない…」なんて思わず、温かく長い目で見てあげて下さい!

 

以下の動画もどうぞ参考になさって下さい(スマートフォンの場合safariでは上手く表示されないかもしれません。申し訳ありません…!)

 

また、曲が完成したら以下の第2ヴァイオリンとも合わせて弾いてみて下さい。合奏は楽しいです!

 

 

 

 

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