弦を乗り替える
前回の記事で『いよいよ指を!』と書きましたが、重要な「弦の乗り替え」のお稽古について書き忘れていました…!
大変失礼致しました。今日は「弦の乗り替えについて」です。
タカタカタッタのリズムは初めはE線(ドイツ語読みでエー線と呼びます)のみでお稽古します。
1番細い弦です。(手入れが悪く錆びてステルス状態に…苦笑)
楽器を構えて横から弓をくっ付ける感じです。
肘は力を抜いてダランと出来ると良いのですがなかなかそうもいきません。
そしてE線でのリズムがサマになってきたらお隣のA線をお稽古します。A線は角度が変わるので肘が上がらないように注意。
どうしても上から乗せると肘が高くなります。そこでまずE線に乗せてから「トン」と乗り替えします。(あえて「乗り換え」ではなく「乗り替え」とさせていただいています)
たったそれだけの「トン」がこれまた難しいのですね。
E線とA線との角度の違いなんてほんのちょっと。なのに子どもたちの肘は「がばー!」っと動きます。45度くらい 笑
従ってもっと向こうのD線まで触ってしまうという事にー
なので、初めは先生が肘を持ってあげて「トン」としてA線のリズム練習をします。
A線がまっすぐに弾けるようになってきたら、ここで「乗り替え」のお稽古をします。
キラキラ星の最初の音がAなので乗り替えのスタートはA線から。
タカタカタッタ
トン トン(←肘からE線へ) いち に(←待って)
タカタカタッタ
トン トン(←手先だけでA線へ) いち に(←待って)
タカタカタッタ トン トン いち に…と繰り返していきます。
ポイントとしているのは乗り替えるタイミングと弾く前に待つ事(そしてもちろん肘の位置)
ハッキリとした口調で
『トン! トン!』
と言うと、子どもの行動もキビキビします。
例えば
『乗り替えて〜…』みたいに言うと「だら〜…」と動きます 笑
『ビシっと頼むよ!』
みたいに言うと「ビシっ」と動いてくれます。
こうしてリズム練習の傍ら乗り替えのお稽古をしていきます。
ここまできたらいよいよ(やっと?)指を使うかな〜?という事で次こそは左手の話をさせていただきます。
お待ち下さい!
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