スズキ・メソード 石戸寛子クラス

スズキ(鈴木)バイオリン教室(吉祥寺・八王子・国分寺・国領) 子どもから大人まで

【動画で解説!】スズキ・メソード教本1巻 メヌエット第1番について

   

今回は教本1巻の13番、メヌエット第1番について解説していきます。


ここからメヌエットが3曲続きます。メヌエットとは「踊り」の曲で主に3拍子が中心となります。この曲も4分の3拍子で書かれています。

1小節の中に4分音符が3個分入るということです。この3拍子の雰囲気を出すのが難しいです。

まずこの初めの部分のみ取りだして練習します。教本にも下の方に

ポイントが書いてあります。このように、1拍目より2、3拍目は軽く弾きます。

これはまず左手の指を置かず開放弦で弓の練習をしてからの方がいいでしょう。この図のように「レ」の音を抑えながらおけいこすると音が綺麗かどうかにも気がいってしまうのでうちではまず「0」の音で練習させています。


次にこの箇所ですが

このように1拍目を少し長めに弾くと綺麗です。

「タン タタタタ」ではなく「ター タタタタ」という感じです。


また

ここの音程を綺麗にするためにこのようにアシストがあります。

「4」の指を使うと他の指に影響が出てしまい「3」や「2」が高くなります。そのためいっぺんに全部の指を抑えるのではなく、うちでは「2」は空中で待っててね、と言っています。


後半のここも同じように長さに気をつけましょう。

赤で「テヌート」の記号を書いてあるところは長めに弾くと綺麗です。


そしてこの曲の最大の難関と言ってもいい箇所が次になります。

「2」の指が高くなったり低くなったり…入れ替えをしなければなりません。


子どもたちはキラキラ星の間はもちろん、しばらくは「1 2 3」とすべての指を置いたままにして演奏します。初めは手の形を安定させるためにむしろそのように弾かせます。

ただ、12番の習作のところから「低い2の指」が出てくるのでそれだと困る場面が出てきてしまいます。


習作の前に「ト長調の音階」の練習をし、その中で「2」の指を空中に浮かせる練習をさせます。浮かせた上で

『次は高い2かなー?低い2かなー?』

と考えて置かせます。


といってもそこまでに身に着いた習慣はなかなか取り払えず、ほぼ常に2は高く置いてしまいます。そのためA線のドやE線のソに勝手にシャープをつけたようになってしまいます。

これは今でも悩みの種で、もっと早い段階で「2」をフリーに出来るようにするべきだと考えています。


ここの場面では「高い2」を弾いたあとフレーズの切れ目で指を上げ、つぎに「低い2」を弾かせます。慣れるまでは

『ひょいっとあげて…!』

と声をかけています。


メヌエットが柔らかく素敵に弾けるようになったら音楽の幅が広がります。頑張りましょう!


動画も参考になさってください。

完成したら合わせてみて下さい。合奏は楽しいです!


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