【動画で解説!】スズキ・メソード教本1巻 メヌエット第3番について
今回はスズキ・メソード教本1巻の15番、メヌエット第3番について解説いたします。
スラーについて
この曲から本格的にスラーを使うことになります。
スラーは2つの音をつなげて弾くのですが、まずひとつめから移弦があり難しいです。たいていは切れてしまいます。
これは切れてしまったらスラーの意味がないのでなめらかに移動できるようにおけいこしましょう。
リズムを左手でしっかりとるようにするといいですね。指が速すぎたり遅すぎたりすると、きれいに聴こえないです。
装飾音符について
ここは「飾りの音」などと呼んでいますが正しくは「装飾音符」といいます。
ここはこのようにおけいこします。
ここに書いてあるようにリズムを正しく弾けるようになるときれいに聴こえます。これも速すぎても遅すぎてもダメなところですね。
どのくらいの長さが良いかというのは曲のテンポにもより、このメヌエットの場合はあまり鋭くならない方がいいので「ていねいに弾く」のが良いと思います。
音の長さについて
メヌエットに共通して言えることなのですが、弓で丸を書いて戻るときにきちんと数えず回してしまう時があります。
これはとてももったいないので心の中で「いち、に、さん」と数えながら戻しましょう。
またこういうところの音の長さも大事です。
ここの音が短くなりやすいのでこのように少し長めに優しく弾くときれいです。
その前が細かい音符なのでついその勢いで弓のスピードが速くなりがちです。そうすると「タン!タン!タン!」と3つ弾くことになってしまうので気をつけたいところです。
後半に入るところ
ここは前半がD(デー)線で終わってE(エー)線まで移動しなければならないところです。
これがとても雑になりやすいので気をつけたいですね。
前半が終わったところでいちど止まり、E線に4の指(シの音)をしっかり用意してから弓を回して乗せます。その時の用意は下から1、3、4と乗せるといいです。(2の指は浮かせておいた方が使いやすいです。)
その際E線への移動はきちんと肘から動かすようにしましょう。手の先だけでは着地したあと弓が曲がってしまいます。
曲のおさめかたについて
楽譜にはクレッシェンドやデクレッシェンドといった記号で曲を表現する言葉が書いてありますが、ときにはこうした記号がない場合でも表現した方が良いことがあります。
ここにあるようにクレッシェンドが書いてなくてもだんだん大きくした方が良いところもあります。
また、書き込みがあるところではそのように表現する必要がありますが、特に「おさめる」というのが難しいです。
これは弓のスピードを調節しそっと終われるようにします。
言葉で「優しく」とか「静かに」と言ったところでなかなか伝わりにくいので、レッスンでは「弓ゆっくり使って・・!」などと話しています。
まとめ
メヌエットの前までは比較的「元気よく」とか「細かい音」「ハッキリと」というような演奏スタイルの曲が多かったですが、ここでもう少し上級の技を使うことを練習します。
このメヌエットが上手に弾けるようになると演奏に幅が出てきます。
頑張っておけいこしましょう!
以下の動画も参考になさってください。
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